空白の痕跡

空白のままに終わっていく亀岡商工会館 写真作品を通してその痕跡を見つめる

INFO

会場である「亀岡商工会館」は現在ほとんど使われることなく、保津川の水辺に佇んでいる。その様相は、廃墟のように見間違えるかもしれないが、現在でも利用されている。

周辺には、2020年春に完成のサンガスタジアム by KYOCERA(京都府立京都スタジアム)や河川改修工事が迫ってきている。

この建物は廃れ、空白のままに終わっていく過程にある。建物とその周辺の変容を辿ってみると、その痕跡から何か忘れてはいけないものがあるように感じる。

2020年10月31日〜11月8日 10:00 - 18:00
2020年6月6日〜14日 10:00 - 18:00 延期
休 館:11月4,5,6日
出展者:小川 美陽 / yuri / マツオカ ヒロタカ
    iyoha / 西谷 治香 / 紅たえこ / 森下和真

GREETING

新型コロナウイルス感染症の影響で、6月開催を延期しましたが、このように開催できたことを嬉しく思います。

感染予防対策にご協力いただき、作品と建物を存分に味わっていただければ幸いです。

この亀岡商工会館という建物は、現在ほとんど使われることもなく佇んでいます。

遠くない未来に解体する計画があります。無くなってしまってもきっと多くの無関係な人は気付くことはないでしょう。

この”空白”となっている建物を何かの形で残したいと思い、本展示を企画しました。

空白というのは、建物の本来の役割が無くなったことや使われることなく空いたからっぽの状態のこと、ただ静かに佇むだけの目的のない存在ということからそのように着想しました。

しかし、それが決してそれが価値のないことだとは思いません。

むしろ、役割や目的を失ったからこそ見えてくるものがあるのだと、そう思えてなりません。

主催 マツオカ ヒロタカ

空白の痕跡 ガイドページ挨拶より

ARTIST

小川 美陽

1996年 大阪生まれ
2019年 大阪国際メディア図書館・写真表現大学 写真作家コース 修了
2020年 奈良県立大学地域創造学部 卒業

yuri

京都精華大学 洋画コース卒業
2019年 PARADISSO d’HUMANO R1

マツオカ ヒロタカ

1992年 香川県丸亀市生まれ
2018年 ZINE「ありふれたもの」
2019年 個展「フラットでグレーなもの」

iyoha

1998年 熊本県人吉市生まれ
2018年 「portrait session in Kyoto」出展

西谷 治香

1987年 大阪府生まれ
2013年 個展「発光する君」
2018年 「PARADISSO d’HUMANO」主催・出展
2019年 「PARADISSO d’HUMANO R1」主催・出展

紅たえこ

1993年 奈良生まれ
2014年 御苗場vol.15関西 スポンサー賞 EPSON賞 受賞
2015年 第38回公募 写真新世紀 2015 佳作 受賞
2015年 個展 「畜生め」
2017年 個展「因果と果実」「傷みを宙に置く」
2019年 個展「全裸行脚」

森下和真

1980年 京都生まれ
2015・2016年 フィルムカメラリバイバル フィルム写真ゼミ修了展

FLOORMAP

建物正面の入り口が2階となっております。

保津川下りの乗船所が川沿いにあったため、そのフロアを1階として数えています。

GALLERY

POSTSCRIPT

10月31日から11月8日までの計6日間で約400人の方に来場いただき、実際の建物やその周辺を感じていただくことにより、痕跡を辿りつつ、その場と絡み合う作品を堪能いただけました。

展示をとおして、課題や改善点を見つけた作家も多いと思います。それに通常のギャラリーではないので、完璧に思いどおりにはならなかった作家もいたはずです。それでも途中で投げ出さずに、最後までやり切ったことは誇っていいと思います。

京都新聞 本展記事